2023.03.02 プレスリリース

「第28回全国青年・女性漁業者交流大会」受賞者が決定

 JF全漁連は3月1日(水)、2日(木)の2日間、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で第28回全国青年・女性漁業者交流大会(協賛:全国漁協女性部連絡協議会・全国漁青連、後援:農林水産省ほか)を開催し、農林水産大臣賞のほか水産庁長官賞などの各賞を決定しました。
 最優秀賞の農林水産大臣賞の受賞者は以下の表のとおりです。審査委員長総評は表の次に掲載しております。

※水産庁長官賞ほか各賞の受賞者は、このページの最後に添付した「第27回全国青年・女性漁業者交流大会受賞者(グループ)一覧」をご覧ください。

≪全国青年・女性漁業者交流大会について≫
 全国の青年・女性漁業者が、日頃の研究・実践活動の成果を発表し交流する、年に一度の大会。水産業・漁村の発展・活性化のための技術・知識などを研鑽することを目的としています。「資源管理・資源増殖部門」「漁業経営改善部門」「流通・消費拡大部門」「地域活性化部門」「多面的機能・環境保全部門」の5つの部門に分かれて漁業者らが活動発表を行い、より優れた活動には農林水産大臣賞などが与えられます。審査員は、部門ごとに専門家が行います。また、本大会は農林水産祭参加表彰行事であり、農林水産大臣賞受賞者は、来年度の農林水産祭天皇杯などの候補になります。
 なお、昨年度までの3年間は新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン配信で実施しましたが、 本年度は3年ぶりに会場での開催となりました。

■馬場治 審査委員長(東京海洋大学名誉教授)の総評

 久しぶりの(対面での)交流大会で、待ち望んでいた大会開催となった。
 後継者難や高齢化などで女性部や青年部の活動が難しくなりつつある中、はたから見ているだけでは解決方法はなかなか思いつかないものだが、実際活動されている方の中から生まれてくるものだろうという視点で発表を聞いた。
JFとJAがともに産直活動を行う例や、高齢者が若者の意見を聞いて活動する事例、海のメンバーだけではなく山、谷、里のメンバーが加わる活動事例などもあり、同じ地域に住んで地域の活性化を目指すという点は同じで、消費者や学生、起業家を含めあらゆる分野の人がゆるくつながっていくことは、今後の活動のヒントとなるのではないかと感じた。
 漁師さんたちがその地域で当たり前に取り組んでいることが、実は他の地域にとっては非常に新鮮に映り、興味を持たれ、参考になることがある。ぜひそのようなことをこの発表の場に持ってきてほしい。毎年この交流大会に来て話を聞くだけでも、解決策やヒントが得られると思う。引き続き各地区の事例を、できる限りたくさんの発表資料を読んで、参考にしてもらいたい。

各部門会場での発表の模様
農林水産大臣賞受賞者5名が登壇し、荒木直子JF全国女性連会長、川畑友和JF漁青連会長司会のもと行った意見交換会の模様

第27回全国青年・女性漁業者交流大会受賞者(グループ)一覧