今年度活動スローガン

“漁村女性の元気を未来につなげよう”
~仲間で集い、笑顔あふれる活動で漁村に活力を!~

2023年度事業計画趣旨

2023年5月より新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されることとなり、平時の生活が戻りつつあります、一方、3年以上続いた新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの「日常」を一変させ、JF女性部の活動の核となる人々とのつながりの在り方に変化をもたらし、大きな影響をおよぼしました。
そのような状況下であっても活動を続けるため、これまで全国のJF女性部が一丸となり、皆で知恵を出し合い、共に支え合いながらこの難局を乗り越えてきました。
このような中にあって、女性連にアンケートを行い、皆さんの気持ちを伺ったところ、立ち止まった今だからこそ、原点に戻ってできることからはじめよう、皆で集いともに活動し、私たち女性部が元気に漁村地域を支える底力となり、子供たちのために漁村と豊かな海を未来につないでいこう、という再生に向けた喜びと明るい希望に満ちた意見が寄せられました。
そこで、2023年度は気持ちを新たに、活動スローガンを刷新し、全国のJF女性部が元気に仲間と集い、笑顔があふれる活動を行うとともに、地域活性化に向けた女性の活躍推進に取り組んでいきたいと思います。 また、2022年3月に決定された新たな水産基本計画や漁港漁場整備長期計画において海や漁村にかかわる地域資源を活かした海業(うみぎょう)を振興することが位置づけられたことを受け、地域のにぎわいや所得と雇用を生み出すために、私たちJF女性部もできる活動から取り組んでいきます。

活動の基本方向

各浜における女性部活動の仲間の輪の広がりを呼びかけながら、漁村地域の活性化に向け活動を推進していきます。
1.水産物の消費拡大活動
2.浜の環境保全活動    
3.安全操業の推進
4.自立した組織づくりと女性の参画の機会づくり
5.全国共通活動の推進

課題別実践活動

1.水産物消費拡大活動の推進

(1)JF女性連等が実施する料理教室・イベント等への出店に対し、費用の一部を助成します。
(2)全国の漁村地域の伝統料理等を次世代に受け継ぐための情報収集と普及活動を展開します。
(3)JF全国漁青連・JF全漁連中央シーフードセンター・全国漁連のり事業推進協議会等と連携し、消費拡大活動を展開します。

2.浜の環境保全活動

(1) 1973年の発売から始まったJF全国女性連のブランド、天然原料使用の石けん「わかしお」が発売から50周年を迎えることから、今年度は利用促進強化を図るため、メーカーによる石けん講習会実施を推進します。
(2) 「海を守る青少年体験教育活動」として「海藻おしば教室」、「海浜清掃」、「環境学習」等を推進します。
(3) 海洋プラスチックごみ問題について、国際的な動きや国の対応などを踏まえ研修活動に参加を推進します。
(4)国・自治体が行う環境・生態系保全事業へ積極的な参加を呼び掛けます。

3.安全操業の推進

(1)漁船の安全操業と海難事故防止のため、ライフジャケット着用率の向上を目指し、LGLによる声掛け運動や安全講習会の開催等を推進し、漁業者自身の安全に関する意識の向上と取り組みの推進を助け、地域一丸となって安全意識を高める活動を推進し、ライフジャケット着用率100%・海の犠牲者ゼロを目指すための意識向上の取り組みを積極的に推進します。

4.自立した組織づくりと女性の参画の機会づくり

(1) 女性の参画と声の反映の取組
 ・漁村における男女共同参画社会の実現を目的に、各JF役員と所属する女性部役員との懇談会の実施を推進します。
 ・各JFでの女性参与等の設置をはじめ、JFグループにおける男女共同参画の取り組み推進に努めます。
 ・各JF・漁連・信漁連の理事会、総会へ、JF女性連代表の出席を要望検討します。
 ・水産庁長官・JF全漁連会長・JF共水連会長・JF全国漁青連・JA全国女性協等との懇談会の実施を検討します。
 ・各県におけるJA女性協との交流と連携強化を目的に、JA女性協主催のリーダー研修会およびJA全国女性大会に参加を検討します。
(2)部員の高齢化・減少対策への取組
 ・一世帯で複数の女性部員の加入を推奨し、組織の活性化を図ります。
 ・ホームページやSNSを活用した情報の幅広い発信に努めます。
(3)各種研修会や交流大会への積極的な参加を促し、次世代の女性部リーダーおよび若手部員の育成・資質の向上を図ります。
(4)水産庁補助事業女性活躍のための実践活動事業等を活用し、起業的活動や自立した組織づくりの促進に努めます。
(5)海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用した海業(うみぎょう)について学び推進し、女性の経済的自立を図ります。

5.全国共通活動推進への協力

(1)海難遺児を励ます募金活動
(2)JFマリンバンクの貯蓄推進
(3)JF共済(チョコ―・くらし等)の加入促進
(4)漁業者老齢福祉共済を利用した漁業者福祉の増進
(5)「ぎょさい」と「積立ぷらす」の加入促進
(6) JF全国漁青連、全国水産業改良普及協議会、その他関係団体との連携
(7) 漁業と福祉の連携(漁福連携)(子供食堂、高齢者支援など)

6.記念事業・特別活動事業の積立を行います。